2010年07月21日

ギンリョウソウ(銀竜草)

ギンリョウソウ(銀竜草)

 シャクジョウソウ科の多年草(新エングラー体系ではイチヤクソウ科に、APG分類体系ではツツジ科に含める)。腐生植物としてはもっとも有名なものの一つ。別名ユウレイタケ。千島列島、樺太、朝鮮半島、中国、台湾に分布し、国内では日本全土に分布します。

 森林の林床に生え、周囲の樹木と外菌根を形成して共生するベニタケ属の菌類とモノトロポイド菌根を形成し、そこから栄養を得て生活します。つまり、直接的にはベニタケ属菌類に寄生し、究極的にはベニタケ属菌類と共生する樹木が光合成により作り出している有機物を、菌経由で得て生活しています。古くは周囲の腐葉土から栄養を得ていると思われていて、そのように書いてある著作も多いですが、腐葉土から有機物を得る能力はありません。

 地下に短い地下茎と太く絡まりあった根から成る塊があり、花が咲く以外にはその姿は地上では見られません。4〜8月ごろに地下から花茎を伸ばし、最大約15cmまで伸びる。花茎は多数が集まって出て、色素はなく全体が透けた白色。茎には鱗片状の葉を多数つけますが、これも透明感のある白です。枝分かれせず、先端に一輪の花をつけ、マルハナバチなどが訪花して受粉に与ります。

 花は横からややうつむきに咲き、全体は円筒形。先端がやや広がります。やはり白ですが、若干赤みを帯びることもあります。花の先端からは雄蘂と雌蘂の先端が見えます。雌蘂の先端は円形でやや平たく、青みを帯びるのが際立って見えます。花期が終わると地上の植物体は黒く変色し、液果をつけます。
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posted by 風 at 10:20| ギンリョウソウ(銀竜草) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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